転勤族妻や駐在妻の方のお悩みとして、長期的なキャリアの形成ができず、
収入がなかなか伸びないという問題があります。
そうなってきますと、老後資金作りなどの資産運用も難しい部分があると思います。
そこで今回は、引っ越し(海外移住含む)が多く安定した資産形成が難しい転勤族妻や駐在妻にもできる資産形成、『iDeCo(イデコ)』の始め方や概要についてご紹介していきます。
今注目の年金制度『iDeCo(イデコ)』の概要やメリットとは?
では、具体的にiDeCoにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
iDecoのメリット
メリット1:主婦でも加入が可能
2017年からは、会社員や公務員の方の扶養となっている配偶者の方(第3号被保険者)も、iDeCoに加入できるようになりました。
このため、専業主婦の方や転勤族妻の方でも、自らのライフスタイルに合わせて少額で運用を行うことが可能です。
メリット2:海外特例に該当すれば、海外でも継続可能
iDecoは日本の公的年金制度の対象者が利用できるものです。
海外在住者は日本の公的年金制度の対象外であるため、基本的にiDecoは利用できません。
ただし、海外特例があり、一定の条件下であれば海外でもidecoを継続することができます。
恐らくですが、帯同家族として移住する方の多くは海外特例にあたり、
国民年金第3号の資格を保持したまま移住するケースがほとんどだと思います。
その場合、日本の公的年金制度の対象者として海外でもiDecoは継続可能です。
参考文献:https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/seido-shikumi.files/kyojuyoken.pdf
iDecoのデメリット
デメリット1:運用方法によっては元本割れすることもある
価格が変動する投資信託や株式、債券型の商品を組み込んだ場合には、
市場の変化などにより元本割れを起こすリスクもあります。
しかしながら、iDeCoの場合には長期投資で複利運用を行えば、
基本的に収益性も高いため利益が出る可能性の方が高いと思われます。
デメリット2:原則60歳までは積み立て資金の引き出しができない
iDeCoは老後資金を作るために設けられた制度になりますので、
基本的には60歳まで引き出すことができません。
加入年数が短い場合には、引き出しできる年齢がさらに後になる可能性がありますので注意しましょう。
もし、掛金の拠出が困難な場合には、拠出額の変更や一時的な拠出の停止もできますので、金融機関に問い合わせてみましょう。
iDeCo(イデコ)を始め方や必要なものについて
<Idecoを始め方と準備・必要なもの>
ステップ1 加入資格や条件の確認
厚生年金加入者の被扶養配偶者である20歳以上60歳未満の方であれば、国民年金の第3号被保険者になりますので加入できます。会社員の方の配偶者であれば基本的にはOKです。
ただし、国民年金保険料の支払いの免除や猶予を受けている場合など、加入できないケースもありますので、詳細は確認しておきましょう。
ステップ2 掛金の設定
iDeCoは月5,000円から、1,000円単位で掛金額の設定をすることが可能です。小額からできますので収入がそれほどないパートの方や、専業主婦の方でも始めやすい制度となっています。
デメリットでも述べましたが、原則60歳までは引き出せませんので、その点を考慮して金額は決めましょう。ただし、年に1回は金額変更ができる機会があります。
ステップ3 運用方法を決めて金融機関や商品を選ぶ
iDeCoは様々な金融機関が取り扱っており、組み込む商品も色々なものがありますので、金融機関や商品ごとにどんな特徴があるのか把握しましょう。
元本保証のものであれば低リスクですが、得られるリターンも少ないです。逆に投資信託で株式型や外国債券型などは変動しますので、リスクも多少ありますが、その分大きなリターンが出る可能性もあります。
詳しい商品の内容に関してはiDeCoを扱う金融機関に聞いてみましょう。
ステップ4 必要なものを準備してiDeCoに加入する
金融機関や申し込み方によって変わりますが、iDeCoを始める際に必要となってくる書類や情報は下記のようなものがあります。
・iDeCoの申込書類
・本人確認ができる書類の写し
・掛金引落口座の情報
・銀行届出印
Web申し込みのタイプですと、書類のやり取りの手間がなく楽です。逆にコールセンターや窓口ですと、不明な点などは確認できるメリットがありますので、お好みで選んでみて下さい。
iDeCoを始める際におすすめの証券会社3選をご紹介!
iDeCoの始め方について解説しましたが、実際に始めるとなると「どこが良いのか分からない・・・」といった疑問も出てきますよね。
そこで、最後にiDeCoを始める際におすすめの証券会社を3社に厳選してご紹介したいと思います。
おすすめ証券会社 その1 SBI証券
口座管理手数料が安く、商品本数も非常に多いことが魅力です。
また、iDeCoに関する情報を公式サイトで発信していますので、
これからiDeCoの始め方を知り、資産形成をしたい方にはおすすめです。
ネット証券会社の中で口座開設数がトップという実績もありますので、
サポートも充実しており、安心して取引できるでしょう。
おすすめ証券会社 その2 松井証券
松井証券も手数料、商品ラインナップが豊富です。
投資信託には信託報酬という資産管理のためのコストも掛かりますが、
そのコストを安く抑えた商品を中心に取り揃えておりますのでおすすめです。
こちらも歴史の長い証券会社ですので、安心して取引でき、
資産管理も見やすいネットの画面でできるためおすすめです。
iDeCo(イデコ)をはじめるなら松井証券で!運用管理手数料はどなたでも0円。お客様のニーズに合わせ、選びやすい厳選した…
おすすめ証券会社 その3 楽天証券
楽天証券は手数料、商品数も多いですが、その他にも楽天グループの会員であれば、
申し込みが簡略化され、iDeCo申込みの負担を減らせるメリットがあります。
また、楽天証券での取引がある方は、年金資産の状況と証券資産の状況を、
同じ楽天証券のIDで確認することができるため、分かりやすく便利です。
上記3社それぞれ大手で信頼や実績も豊富な金融機関ですので、
ぜひお好みで好きな証券会社でiDeCoを始めてみて下さい!
iDeCoを始める際は制度の把握とライフプランに合った運用が大切!
以上、iDeCoの始め方やメリット・デメリット、
おすすめの証券会社について解説しました。
主婦の方や転勤族妻の方でも非常に始めやすく、
将来的に収入が増えた際に節税効果を得られることが魅力的でしたね。
しかしながら、制度に関しては注意しないと、思ったような運用や
節税効果が得られないケースもあります。
そのため、ぜひiDeCoの制度を把握しながら、ご自身のライフプランにあった
最適な運用商品で、資産形成を実践してみて下さい!